日本舞踊の美は、華やかな手の振りやしなやかな上体の動きに目を奪われがちですが、実はそのすべてを支えているのは「足の裏」です。見えない足元こそが、舞の安定と優美さを決定づける要であり、足裏・足指・足のアーチの使い方を理解することは、上達への最も確かな道でもあります。
今回は「伝統芸能”日本舞踊”でも”足の安定”が大切」と題して、自分の足の不思議や、足について知ることの楽しさと健康をお届けできたらと思っています。
私は、岐阜県・関市、足の専門店 フットプラス(FOOT PLUS)代表 徳野あおいです。「オーダーメイドインソール(靴の中敷き)」や「痛くない巻き爪補正(ペディグラスⓇ)」「至福の足もみ」をご提供し、みなさまの”一生歩く健康”を支え、たくさんのリピーターさんにご好評をいただいております。

1.足裏が生み出す「根のある舞」

日本舞踊では、地に根を張るような安定感が求められます。その土台をつくるのが、足裏の感覚です。足裏全体をしっかりと床に感じながら、重心をわずかに内側へ、親指の付け根・小指の付け根・かかとの三点で支えることで、身体が自然と安定します。この「三点支持」は、立つ・歩く・回るといった基本動作すべての中心となる考え方です。
正しい足裏の使い方ができると、重心の移動が滑らかになり、上半身の動きもぶれません。外から見ると「静かに移動している」ように感じられる舞も、実は足裏の微細なコントロールによって支えられているのです。
2.足指がつくる「安定と繊細さ」

足指は舞の中で小さな役割に思われるかもしれませんが、実際には非常に重要です。足指を伸ばし、しっかりと床を捉えることで、身体全体に余計な力を入れずに安定した姿勢を保てます。逆に指が浮いてしまうと、重心が不安定になり、摺り足などの動きに揺らぎが生まれます。
特に母趾(親指)と小趾(小指)の意識が大切で、この2点で地面を感じ取ると、足裏の内外のバランスが整い、軸がまっすぐになります。舞台の上では、この見えない足指の働きが、安定した「間」と「静けさ」をつくっているのです。
3.足のアーチが支える「しなやかな強さ」

足のアーチは、身体のクッションであり、バランスの調整装置です。高すぎても低すぎても、身体の軸は傾いてしまい、上体の所作にも影響を与えます。健やかなアーチを保つことで、衝撃を吸収しながらもしっかりと地を踏むことができ、動きの中にしなやかさが生まれます。
日本舞踊では、足を強く踏み込む動きよりも、柔らかく床を「感じ取る」ような動きが多いため、アーチの弾力性が舞の滑らかさに直結します。日常の中でも足趾を使って立つ、足裏マッサージを行うなど、地道な身体づくりが舞台上の安定を支えるのです。
4.「足の感覚」が姿勢と心を整える

足裏・足指・足のアーチの意識を高めることで、自然と姿勢も整い、身体全体が一本の軸でつながる感覚を得られます。それは単なる身体的安定にとどまらず、「心の静けさ」という日本舞踊特有の美意識にもつながります。
揺るぎない足の安定の上に、しなやかな上体が生まれる――。その調和こそ、日本舞踊が持つ静謐で深い美の根源なのです。
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